有機農法についてモンサントの見解

モンサントは何の会社?遺伝子組換えばかりがフォーカスされがちですが、実際は従来育種、精密農業、生物製剤など幅広く農業ソリューションを提供している会社です。最近では、世界で有機農法によって栽培された有機作物の人気が高まっています。果たしてモンサントは有機作物と遺伝子組換え作物との関係をどのように捉えているのでしょうか。

ここでは、有機作物と遺伝子組換え作物の関係について理解を深めたいと思います。

--モンサントは有機農法についてどのような見解を持っていますか?

私たちは、持続可能な食料生産のような地球規模の課題に取り組むためにはソリューションは一つではないと考えます。様々な手段や方法が必要となります。有機農法も必要な手段で、私たちはこの農法を支持しています。私たちは、トマト、メロン、ピーマンなどの果物や野菜については、バイオテクノロジー(遺伝子組換え技術)を利用しない受粉による交配などの従来育種で生産した種子各種を提供しています。これらの種子を購入して下さる多くのお客様は有機作物生産者の方々です。

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--モンサントと有機農法の関わりは?モンサントが持続可能な農業を提供しているとする理由は何ですか?

私たちは従来育種で生産した種子を多種販売しています。現在のところ有機認証のある種子は生産していませんが、有機的な方法で開発された同様の種子を多くの有機作物生産者が購入しています。

特定の技術や農法だけを使うというのではなく、当社では“持続可能な農業”を会社の重要な基盤として位置付けて、その視点から必要な技術を考え、食料生産において環境に与える影響が最小限に抑えられるよう農業生産者と協働し日々取り組んでいます。例えば、慣行農法や有機農法に比べ、水資源の使用量を抑えられるという意味で、遺伝子組換え作物の利用は、農業生産者にとって自然資源の保全に繋がります。当社の持続可能な食料生産に向けた取り組みについての詳細は、サステナビリティレポートをご覧ください。

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--モンサントは有機種子をどれくらい生産していますか?

私たちは有機認証のある種子を現在のところ生産していません。有機作物生産者向けの当社種子売上高を、市場全体の占める割合として数値化することは難しいですが、一般的な有機市場の数値を2012年米国国勢調査データで見ると、米国には認証の有無に関係なく16,525の有機農場があり、それは米国の農場全体でみるとわずか0.7%となります。そして、有機農作物の売上高は、アメリカ全食品総売上の4%超に留まります。

米国農務省の米国オーガニックプログラムは、先端的な農法の使用可否について定義しています。その結果、有機作物生産者の一部が、当社の従来育種による野菜種子等を使っています。当社の野菜研究費の半分以上は、ピーマン、ブロッコリー、ニンジン、メロン等の果物や野菜など2,000種類以上の種子開発のために使われていて、それらは従来育種です。当社の野菜種子事業について詳しくお知りになりたい方はこちら

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--モンサントは小規模生産者(有機・非有機作物生産者両方含む)にどのような影響力を持っていますか?中小規模の生産者に協力していますか?

私たちは規模に関係なく様々な生産者を支援しています。実際に、私たちのお客様には多くの小規模生産者がおり、いくつかの有機作物の生産者もお客様です。それは個々の生産者の方々がどのような作物を栽培したいかによります。その中には従来育種により開発されたトマト、メロン、ピーマンもありますし、スクワッシュやスイートコーンなど、遺伝子組換え技術を用いて開発された作物もあります。

--なぜより多くの法律および罰金が慣行農法よりも有機農法の基準に設けられているのでしょうか(特にカリフォルニア州)?

有機または慣行農法の両方に規制はかけられています。ただ、有機農法がわずかにより高いレベルで規制されているように見えるかもしれません。その理由は以下が考えられます:

1つ目はマーケティングです。米国農務省のオーガニックプログラムが開発されたとき(1990 年代初頭に開始)、商品がオーガニックである正確性と信頼性を確保するために、有機作物生産者が遵守すべき詳細な生産ガイドラインが制定されました。因みに、アンガスビーフや放牧型などのような他のプログラムに基づいて生産者が宣伝するには、そのルールに則った裏付けをする必要があります。

もう1つは、農薬の使用です。一言で言えば、有機作物生産者は、作物を保護するために使用できる農薬に制限があります。農薬の使用者全員が、商品ラベルに沿った農薬の利用を法律で義務付けられている一方、有機作物生産者の場合はさらに、有機農法で認められている農薬のみを使う必要があります。

詳細については米国農務省農業マーケティング サービスの有機基準をご覧ください。

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--モンサントは、実際に遺伝子組換え作物がすべての人に健康な食品として提供できると思いますか?有機食品が持続可能ではないと裏付ける研究はありますか?

持続可能な食料生産のような地球規模の課題に取り組むためのソリューションは、モンサントが開発する種子や農業製品、農業ソリューションだけが回答だとは思っていません。持続可能な食料生産のためには、様々な手段や方法が必要となります。モンサントでは食料生産において環境に与える影響が最小限に抑えられるよう農業生産者と協働し日々取り組んでいます。前述の通り、慣行農法や有機農法に比べ、より水資源を使用しない遺伝子組換え技術は、農業生産者にとって自然資源の保全に繋がります。

私たちは有機栽培が世界の人口増加という課題に立ち向かう一助となる役割があると信じています。ただ、それは大きなパズルの一片に過ぎないとも考えます。他のパズルの一片には精密農業、生物製剤、そして遺伝子組換え技術もあります。有機市場で当社の従来育種で生産された種子が販売されていることはあまり広く知られていませんが、実は有機農家の方々も私たちの大切なお客様なのです。

モンサントでは、遺伝子組換えや育種などの栽培技術を横断的に利用し、農業生産者が持続可能な農業のためにベストなソリューションをご提供することで、地球規模の課題に取り組んでおります。有機作物と遺伝子組換え作物は対峙するもののようにとらえられることもありますが、持続可能な方法で農業を維持・発展させるという目標は同じです。その同じ目標の中での選択肢の1つとして、モンサントは様々な農業技術に取り組んでいます。

 

YouTube「有機農法と慣行農法の違い」ビデオ
https://youtu.be/KukdZJfYAyw

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