日本モンサントがNPOと共同でバイオの教材開発

実際の授業での活用風景を見学

日本モンサント株式会社は、NPO法人企業教育研究会との共同で全国の中学校・高等学校で活用できる教材「農業を支えるバイオテクノロジー」を開発し、2017年より全国の先生のご要望に応じるかたちで無料で配布しています。中学校では技術・家庭科で技術の植物への応用の関連から、また高校では生物の授業でDNAや遺伝子の単元で、植物バイオテクノロジー、いわゆる「遺伝子組換え技術」について学習する機会があります。ただ、その技術を生徒に分かりやすく解説できるような授業で使える教材が無いのが実情でした。この教材は、そうした中で、すでに私たちの生活と密接に関わっているバイオテクノロジーについて、生徒により身近で分かりやすく、正しく学んでもらいたいとの先生方からのニーズを受けて誕生しました。

教材はDNAや遺伝子の仕組み、遺伝子組換え技術を使って開発された作物のメカニズムや特徴、その遺伝子組換え技術をはじめとするバイオテクノロジーが身近な生活にどのように利用されているかに関する最新情報を学ぶことができる動画やスライドから構成されています。さらにモンサントにしか提供できないものとして、本物の遺伝子組換え大豆のサンプルを使って実際にタンパク質を検出する実験キットもセットで一式としてまとまっています。先生は合計3時間(1時間x3回)を使って、1時間目「育種」、2時間目「遺伝子組換え」、3時間目「生活と遺伝子組換え技術」を技術の授業の中に組み込むようになっています。

今回、その教材が日本の教育現場で実際どのように利用されているのか見学に行ってまいりました。舞台は東京都荒川区立諏訪台中学校。教員2年目で生徒から人気の中村先生が担当する中学3年生約30名の技術のクラスに参加させてもらいました。

中村先生は福島の原発をきっかけに、「メディアに踊らされないよう正確な情報を自ら入手して判断する」という重要性を実感し、生徒にも自主的に考える力が持てるような授業作りを心がけています。教員の定期集会で配られた本教材に関するチラシを何気に見たのがきっかけで教材を入手し猛勉強。そして授業に取り入れることを決めたそうです。

見学した授業は本教材のまとめ部分である3時間目「生活と遺伝子組換え技術」のクラス。対話を重視する中村先生の質問に対して生徒たちから様々な意見が飛び交う中、遺伝子組換え作物が日本にも多く輸入され食生活に関係している状況について、スライドを用いた明瞭かつ易しい解説で一様に納得の表情。タンパク質の検出実験では、試験紙が遺伝子組換えダイズのたんぱく質に反応するのを見て、小さな科学者たちの目はキラキラ。一様に「楽しかった」、「実際の遺伝子組換えダイズを使って実験することで現実感が生まれた」、「遺伝子組換えのメリットもデメリットも学べて勉強になった」とのコメント。

中村先生が担当された中学生の中には将来、食料問題や環境問題など私たち人類が直面するかもしれない様々な世界規模の課題を、クラスで培った科学の目と、「自己判断力」によって解決してくれる科学者が生まれるかもしれません。科学者や技術者の減少が懸念される昨今、モンサントでは「STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)」教育を推進しており、農業における技術革新を牽引する一企業として次世代を担う世界の若者を応援しています。

中村先生、諏訪台中学校の皆さんありがとうございました!

 

詳しくはNPO法人企業教育研究会のホームページをご覧ください。

http://ace-npo.org/info/monsanto-stem/

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